2010768 ランダム
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第11話 解き放たれる獣

第11話 解き放たれる獣

やっとの思いでレイの元にたどり着いたシンジは、背後からの異様な気配を感じた。

「変身!!」

とっさに封印を開放し、振り下ろされる腕を受け止めるライダー!
本部の監視カメラからは使徒の腕が邪魔になり、エントリープラグ手前で使徒の腕が急に止まったように見えた。
腕を蹴り飛ばした反動で、ライダーはレイもろともプラグ内に落ちてしまう。

ハッチが閉まり、回転しながら再びエヴァの体内に沈み込んでゆくエントリープラグ。
再エントリーが開始された瞬間・・・・・・・・・・、エヴァは暴走を始めた。

「勝ったな」

「ああ」

何を考えているのか分からないオヤジコンビが呟く中、全身に力を漲らせ、雄叫びを上げたエヴァは、獣のように使徒に向かって組み付いていった。

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「プラグ内モニター出来ません!」

「シンクロ率急上昇!100,200,300!!シンクログラフ反転!!」

「パイロット状態不明!」

次々にもたらされる情報を前に沈思黙考するリツコ。

「どうしたの?何が起こったの?」

ようやく、ミサトが発令所に姿を現した。

「遅いわよ、ミサト。」

「そんなことより、現状を報告して!」

「現在、エヴァ初号機にはファーストチルドレン、サードチルドレンが搭乗しているわ。
二人の入ったプラグが再エントリーした瞬間にエヴァが暴走したの。」

「暴走って、あんた!なんとかしなさいよ!!」

「無理よ、出きるものならやっているわ。」

モニターの中で、猛り狂うエヴァ初号機は、エネルギーの供給源であるアンビリカルケーブルをも引きちぎり、使徒に向かって襲いかかってゆく。

「こうなったら内部電源が切れるのを待つしかないわ。」

使徒の作り出す不可視の壁を、いとも容易く切り裂き、殴り、蹴り、叩き付け、引きちぎり、使徒を虐殺していた。

「これが、エヴァの正体?私たちはなんてモノを作り上げたの?」

ショックのあまり、呆然と呟くミサトに、リツコが更に追い打ちのように告げる。

「中のパイロットは、過剰シンクロのため、モニター不可能よ。生死も不明。」

「なんですって!!!」

画面の中ではエヴァが使徒を・・・・・・・・・・・・・・・補食していた。

つづく・・・


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